少女七竈と七人の可愛そうな大人少女七竈と七人の可愛そうな大人
(2006/07)
桜庭 一樹

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表紙が映画のカットになってる小説ってムカつきますよね。
前々から伊坂幸太郎の「死神の精度」を狙っていて、文庫になったからさあ買おうとしたらいきなり映画のカットになっていたのでやめました。
映画「スカイ・クロラ」の監督が押井守という事で気になって、買ってみようとしたら表紙が思いっきりアニメ絵になっていたので止めました。
なんなんでしょうか、舐めてるんですかね、あれ。こっちは表紙も含めて小説を楽しんでいるのに、それが映画のワンシーンだなんてセンスがどうのの以前の問題ですよ。購買意欲失せ失せですよ。

というわけで、表紙って大事だよねっていうお話でした。

表紙に一目惚れしてしまったのと、ちょうどお給料が入ってうきうきしていたのでものっそい久しぶりに本を買ってみました。単行本なんて買ったの何年振りでしょう……(*´Д`*)ドキドキ
本買う如きでテンションが上がる私はかなり安い女だと思います。

時間も無いことだしちょっとづつ読もうと思っていたんですが、気が付けば読み終わっていました。自制心のない私は駄目な子……OTL 実際に時間が全くないわけではないんです。ただ、私は小分けして読むという器用な事ができない。少し読むと続きが気になって勉強どころじゃなくなる。
受験終わるまで控えよう……。

帯の書評とかでやたら美しい美しいと書かれていて、「簡単に美しいなんて言葉使うんじゃねぇよバカヤロー」ぐらいの事考えながら読んだんですが、
主人公と親友の名前が七竈と雪風なのに、「スカした名前つけてんじゃねぇよバカヤロー」ぐらいの気持ちで読んだんですが、
すみません、泣いちゃった……(ノД;`)。
切なすぎてゲロ吐きそうになりました。
切なさとゲロとどういう関係があるんだYO!って思うでしょ?私も思います。でも胸にこみ上げてくるものが大きすぎて何だか逆に吐きそうだったんです。私も流石にこんな経験初めてしましたよ。切なすぎてゲ(そろそろ自粛)。

ブログで下品な発言は止めようとつい先日決心したのに、このザマですよ。バイト先で下ネタ喋り捲ってエロスという結構なあだ名を頂戴した女とはこの私の事です。
いい加減話戻します。
この本、好きでした。ほんとに単行本で買ってよかったです。
多分現代の話なんだけど、文体がレトロな感じで「大正かよ!」と思いつつ読みました。褒めてます。一体この文章は何の影響なんでしょうか……。本全体の雰囲気が懐かしい感じで、ほっこりしましたよ。
桜庭一樹が特に好きというわけではないし、次も買うかどうかは分からないのだけど、とにかくこの本は好きでした。

母親の作り上げた平凡さから逃れる為に七人の男と寝た川村優菜。その後に生まれてきた父親不明の美しい少女七竈にまつわる、単調ながら多感な物語です。
もうね。
勿論この話が単純に面白いって言うのもあるんだ。
ただ私はそれよりも、
七竈ちゃんの、勝気な絶世の美少女という設定にドキドキしました(*´Д`*)。
私、勝気な女の子って好きなんですよねー。
しかも美少女なんですよ?
夢のコラボレーション。
素敵すぎる。

親友雪風との完成されたワールド。閉じられた世界。大きくなるにつれて少しづつ広げて、しかし黒々ととぐろを巻くそれは、高校を卒業する頃には居間いっぱいにまで広がり、七竈はその狭い街には収まりきらなくなる。

読み終わってから気付いたけど、この表紙の絵師さんはちゃんと小説読んで絵描いてるんだね。
意外と、「お前絶対内容読んでないだろ!」っていう絵も多いんですが、この絵は小説の内容の、とても象徴的な構図です。

淡い恋心が緩やかに描かれていて、決して激しい感情ではないのに、その奥にある熱いものを思って泣けました。今すぐ物語の中に入り込んで二人とも抱きしめたいと思いました。ほんとに。

七竈ちゃん……(ノд` )。
美しくも朴訥な雪風、人畜無害で善良な祖父、あまりにも働かない雪風の父、つかみ所のない小学校教諭、恋する緒方後輩、犬のビショップ、そして淫乱の母。
其々のキャラクタが、なんだか愛しくて仕方が無かったです。

いい買物したなぁ。







……勉強せねば……OTL





  
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